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【状況シーン】 偶然、会社のエレベーターで一緒になった上司が、新しく配属になったばかりの部下に聞いた。「君、例の案件はうまくいっているかね」。それに対し、部下は「はい、もちろん順調です」と答えて、唇を左右に広げるしぐさを見せた。 【部下の本心・心理】 このケースの場合、上司は部下の「順調です」という返事は鵜呑みにしないほうがいいかもいれません。部下が口角を上げて笑って見せれば、言葉通り順調に進んでいると見てもいいでしょうが、部下は唇を左右に広げているというしぐさを見せています。それが、鵜呑みにしないほうがいいという根拠です。 ★人が唇を左右に広げるしぐさ、それも唇が離れた状態で左右に広げ、さらに下唇に張りがあるようなときには、恐怖、不安、心配などを感じていることが多いです。つまり、仕事がうまく進行していない可能性が高いのです。 ここで上司は「ほんとかね。気になるところはないのかね」と重ねて聞くべきです。そうすれば、部下も「いや実は・・・」と、自分が心配していることを口にするきっかけをつかめるからです。 企業においてはよくありますが、やる気があったり責任感が強かったりする者ほど、仕事を任された場合、多少の問題があっても「仕事は順調だ」といい、何とか自分だけで処理・解決しようとしがちです。しかし、それが時として大きなトラブルを引き起こす原因となりかねません。 それだけに、上司としては、部下に対する気配りやコミュニケーションが大切になるわけですが、その際、部下の言葉だけではなく、その表情やしぐさを読むことも必要になります。 |
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