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【状況シーン】 ある新入社員は、入社早々、遅刻を繰り返しており、見過ごすことができないため、先輩社員は、「気をつけなさい」と注意しました。それに対してその新入社員は、頭をかきながら、「どうも、申し訳ありません」と答えたが、本気で謝ったかどうか、確信が持てない。 【このときの新入社員の本心・心理】 多くの人が、ちょっとした失敗をしたとき、頭をかきながら、「いやあ、どうも申し訳ない」と謝った経験を持っているのではないでしょうか。そのときのことを思い出してみると、確かに自分にも非があることを認めていて、「あ、いけないことをしたな」と、心のどこかで思っていたのではないでしょうか。 それに対して、自分に非がなかったときには、「いや、それにはこんな理由があって・・・・」と一生懸命、弁解したはずです。 ★そして実は、この頭をかくという行為も、自分がいけないことをしたという気持ちがあるからこそ、出現するしぐさなのです。 誰でも、子供の頃に、父親や母親から、「いい子だね、可愛いね」と頭をなでられた経験を持っているはずです。そのとき、何ともいえない気持ちの良さを感じたのではないでしょうか。 もはやリアルな気持ちとしては残っていないかもしれませんが、その記憶は心の奥底に残っています。 そして、何かいけないことをしたときの不快な感情を抑えるために、自ら頭をかくことで、頭をなでられたときの快感を再現して、無意識のうちに心を癒そうとしているのです。 そういう意味では、新入社員は「いけないことをした」と認識していることは間違いないでしょう。もし、まったく反省していなければ、そうした自己タッチを伴うことなく、「はぁ、気をつけます」と空返事をしたはずですから。 |
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