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【状況シーン】 ある会社員は、近々、大規模なリストラが実施されると噂になっています。自分がリストラ候補になっているのではないかと心配したこの人は、人事課に籍を置いている同期の社員に「俺、大丈夫かな」と聞いたそうです。それに対し、同期の社員はしきりに自分の唇をなめながら、「僕は何も知らない」答えたということです。 【このときの同期の社員の本心・心理】 もし、同期の社員が噂になった社員の目をまっすぐ見ながら、「大丈夫だよ」と断言してくれれば、何の心配もいらないでしょう。ですが、この同期の社員が唇をなめながら、「何も知らない」と答えたのが気になるところです。 人は、他人に対して嘘をつくとき、うしろめたい気持ちになり、罪悪感を抱くものです。さらに、その嘘がいつバレてしまうかと、恐怖心を抱くか、本人にとってはいずれも不快なことであることは言うまでまあリません。 もちろん、この会社員がリストラ候補に挙がっていたとしても、正式に発表されるまで、それを口にすることはできないでしょう。それが会社のルールであり、社会のオキテだからです。だから、同期の社員が罪悪感や恐怖心を抱く必要はまったくありません。 ですが、その一方で、一個人としては、同僚かつ同期であるこの会社員に対して真実を伝えられないことに対し、うしろめたさを感じないではいられません。それは人間として当然の感情でしょう。そんな不快を隠すために、同期の社員は唇をなめるという、自己タッチを繰り返したと考えられるのです。 当然、唇をなめるというしぐさが、単にその人のクセである可能性もあり、本当に何も知らない可能性もあります。 ですが、同期の社員が日頃は、そんなしぐさをしない人だったとしたら、この同期の社員がその会社員を騙そうとしているとまではいえないにしても、何かを隠そうとしている可能性が極めて高いことになります。 つまり、その会社員がリストラ候補に挙がっている可能性が高いということです。 ★ちなみに、唇をかんだり、唇をなめたりするといった「癒しを求めるしぐさ」は、口の部分へのタッチとして出現することが多いとされています。唇へのタッチを伴う言葉は注意深く聞くべきです。 |
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