|
【状況シーン】 二人の女性が売り込みに行った。相手の女性バイヤーはとても愛想がよくて、話を熱心に聴いてくれた。ですが、気になったのは女性バイヤーの足の向きです。顔と上半身は、並んで座っているふたりの女性のほうを向いているのに、足先は出口のほうを向いていたのです。 【女性バイヤーの本心・心理】 帰りの電車の中で、ひとりの女性が「ちょっと望み薄かなあ・・・」とつぶやいたそうですが、おそらく間違っていないでしょう。 ★人間は、本当に興味を持ったら、前傾姿勢(フォワード・ポスチャー)をとって、身を乗り出すものです。それに対し、興味を失うと体を後ろにのけぞらせる後傾姿勢(バックワード・ポスチャー)になります。 もちろん、ひと目でわかるほどの後傾姿勢をとるわけではありません。ごく一瞬の小さな肩の動きなので、それを察知するのはなかなか難しいでしょう。それよりわかりやすいのが体の向き、それも下半身がどちらを向いているかです。 ふたりの女性の相手をしてくれた女性バイヤーの足先が出口のほうを向いていたのは、内心では話の内容に興味を失っているからです。愛想よく、熱心に話を聞いているポーズをとってはいるものの、「できれば話を切り上げて、次の仕事に移りたい」と思っているのです。 さらに、目の前のシャープペンやおしぼり、携帯などをやたらといじるしぐさを見せるときには、飽きてきている証拠で、耳を触るのは、もう話を聞きたくないという気持ちの表れです。 そんな相手といくら会話を続けても、マイナスにこそなれ、プラスになることはあり得ません。無理をすればするほど、相手に悪印象を与え、次のチャンスを失うことになります。ここはいったん引き上げて、改めて出直すべきです。 |
|
|||
Copyright (C)2015. 一瞬で見抜く性格・本性・心理 All rights reserved. |