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「一人になるのが怖い」「深入りはしたくないが、友だちはたくさん欲しい」という若者が増えていますが、これもナルシシズム人間の特徴です。しかし、自己愛が強くなりすぎると、友情や人間関係は成立しません。 有名人願望を含むナルシシズム人間は、現代社会に急増しています。その主な原因は、未熟な幼児期に母親に十分支えてもらえなかった人が増えた、親から与えられる愛情が過剰だった、親自身が精神的に自立していないなどのケースが増えていることが考えられます。 ある心理学者によると、一人でいられる能力というのは、幼児期早期にすでに形成されはじめているといいます。この能力がしっかり身につくと、友人たちといても一人でいても孤独感に苛まれず、満足した時間を過ごせる人物になりますが、これが不足したまま育った子どもは一人でいることに耐えられず、しかも他者から奉仕されないと喜びを感じない性格を形成してしまいます。 最近は、大人も子どもも群れることが多いようですが、これは一人でいることに耐えられない証拠で、つまりはナルシシズム人間が増えている証拠といえるでしょう。しかし、ナルシシズムが極端になりすぎますと、スカーレット・オハラのような人間関係がうまくいかなくなってしまいます。 ★ちなみに、ナルシシズム人間には次の5タイプがあります。 @ 自己実現型 エリートや特別な才能を持っている芸術家などに多く、高い理想を持ち、その理想に到達しようとする。 A 同調型 平凡な人にもかかわらず、家庭や職場などで注目を浴びようと考えている。 B 破綻型 高い理想は持っていますが、能力がそれに追いつかずにナルシシズムが破綻してしまい、登校拒否や家庭内暴力、摂食障害などを起こす。 C シゾイド型 自閉的で神経質、敏感と鈍感さが分裂している。消極的ながらナルシシズムが肥大している。 D ドロップアウト型 自分の能力や適応性のなさを環境の責任にし、自分はもっと高く評価されるべきだと考えている。学校や社会から落ちこぼれた人に多く見られる。 |
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