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一般に、自分に自信のない人は他の人と比較されるのを極度に嫌がります。そのかわり、「昔はモテた」などと、過去の自分を比較の対象にしようとします。こうしておけば、比較されるのもするのも自分ですから、傷つかなくてすみます。 「○○クン、帰りに一杯飲んでいかない?」 上司がこんなふうに部下を誘うことがあります。タダ酒が飲めるのですから喜んでついて行きそうなものですが、嫌そうな表情を浮かべる人は意外に多いものです。その理由を聞いてみると、「昔の自慢話や手柄話を聞かされるのはウンザリ」という答えがよく返ってきます。 ★同じ自慢話や手柄話を繰り返すのは、現在の状況に適応できなかったり、どんどんハイテク化される仕事についていけないという不満を抱えているという不満を抱えている証拠です。 過去の話をすることによって、現実から逃れようとしているわけで、「昔はよかった」という感情に囚われる心理を「退行」といいます。 また、夫が急に「最近、女子社員たちからモテモテで困るよ」などといった話を頻繁にするようになるのも「退行」の一種と考えていいでしょう。 弟や妹が生まれると、それまではしっかりしていた第一子が急に寝小便や指しゃぶりを始めることがあります。これは、第二子が生まれたことによって、親の愛情が奪われるのではないかと恐れるために起きる現象で、一般的には「赤ちゃん返り」と呼ばれますが、これも「退行」の一種です。 |
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