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欲求が抑圧されすぎると、まったく逆の状態で表れることがあります。たとえば、異性関係に対して極端に潔癖な人は、実は人並み以上の強い性的関心を持っている場合があります。 厳しく躾けられて育った女性が、必要以上に男性を嫌う態度を示すことがあります。周囲は男嫌いなのではないかと思い込んでいるでしょうが、それは間違いかもしれません。 なぜなら、このタイプの女性は、内心では男性に対して非常に強い関心と欲求を持っていることが多いからです。また、女性に軽口をたたいたりボディタッチを繰り返す男性は、プレイボーイと思われがちですが、実は強い性的劣等感を持っている場合があります。 ★このように、ある欲求が抑圧されると、まったく逆の仮面をかぶって現れることがあります。これも防衛機制のひとつで、フロイトは「反動形成」と名づけています。 最近はドメスティックバイオレンスが問題になっていますが、異常なほど親切だったり、優しい配偶者というのも、実は相手に対し強い敵対心を持っていることがあります。つまり、何らかのきっかけでタカが外れ、優しい配偶者が豹変する可能性もあるということです。 他にも、重度の潔癖症のようだが実は汚物愛好家、子供を溺愛しているように見えるが、実は子供が大嫌いだというケースもあるようです。 そして、この反動形成が固着してしまうと、頑固で融通の利かない性格を形成するようになります。 |
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