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よい香りをかぐとアドレナリンの過剰分泌が抑制されます。人間は太古から、経験的にこのような脳の仕組みを知っていたのです。王侯貴族たちは、生活によい香りを積極的に取り入れて生活していました。 人の心を癒してくれるのは、音楽だけではありません。「アロマテラピー」が心をリラックスさせてくれる効果があることが知られています。ハーブなどの植物からとれる精油を使い、その香りによって心身を癒し心に潤いを与えるというもので、音楽療法よりもさらに歴史は古く、古代にまで遡ることができます。 しかし、アロマテラピーという言葉が生まれたのは20世紀に入ってからです。さまざまな香りをかぐと脳がリラックスして癒しの効果が得られると同時に、香りの成分が体内に取り込まれることによって体全体にも行き渡ります。その結果、ストレスや不安を和らげられるのです。 また、セレモニーとして行うとアロマテラピーの効果をもっと高めることができます。たとえば心を落ち着かせ、「この香りに包まれれば不安はなくなる」などと自分に言い聞かせてからアロマポットのスイッチを入れます。すると、「プラシーボ効果」も加わり、より強い安心感を得られるのです。 ★「プラシーボ効果」とは、本来は効き目のない偽薬でも「これは絶対に効く」と信じて飲むと効果が表れる現象です。 激しい痛みを抱える患者に「これは鎮痛薬のモルヒネです」と偽薬を投与したところ、患者の40パーセントの痛みが消えたといわれるほどです。 アロマテラピーにはしっかりした効果がありますから偽薬ではありませんが、セレモニーを行うことによって、さらに強力な効果が期待できます。 ★ここで、アロマテラピーについて、いくつかご紹介しましょう。 @ イライラを沈める バラ、ラベンダー、イランイラン、ネロリ、カミルレ、クラリセージ、ジャスミン、マジョラム、レモンバームなど。 A 不安から逃れたい サイプレス、カミツレ、乳香、マジョラム、ラベンダー、ローズマリー、ジャスミン、レモンバーム、クラリセージ、バジリコなど。 B パニックを鎮めたい サイプレス、乳香、バジリコ、パチュリー、ペパーミント、クラリセージ、ジャスミン、レモンバーム、ローズマリーなど。 |
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