|
結婚式には白いドレス、還暦には赤いちゃんちゃんこ、そして葬儀には黒い喪服を着るように、生活にはそれぞれのイベントに応じた色があります。これは、私たちが色からさまざまな影響を受けているということです。 ★色と人の心理の関係を調べる色彩心理学では、パーソナル・カラーは、過去色、現在色、未来色に大別されるとされています。 それぞれの色は次のようなことを表しています。 @ 過去色(ベーシックカラー) その人が持って生まれた気質や過去の人生体験、習慣などによって形成された性格などが反映されている色をいいます。つらい過去を送ってきた人の過去色は、暗くくすんだものになります。人は誰でも、その人特有の「過去色」を持っています。 A 現在色(アクティブカラー) 現在の心理状態を表している色のことです。過去色が基本になっていますが、たとえ幼い頃につらい生活を送っていたとしても、現在が幸福なら現在色は明るい色のはずです。ただし、気力の衰えている人や絶望している人は、現在色が希薄になっていたり、消えていることがあります。また、過去色は一色ですが、現在色は右脳(無意識)と左脳(意識)の二色が存在しています。 B 未来色(フューチャーカラー) こんな人になりたい、あんな生活がしたいという未来の理想的なイメージが反映されています。願望の色とも呼ばれ、人生の重要な意味を示しています。生きがいを失った高齢者には、この未来色がない人もいます。 もっとも理想的な組み合わせは、明るい「未来色」を持ち、「現在色」の右脳と左脳を混ぜ合わせて色がベースカラーと補色(混合すると黒になる関係の色)関係にあることとされています。 また、パーソナルカラーが理想の色相になっている場合、それぞれの色を混ぜ合わせると光の三原色の原理で透明になるともいわれています。 ★パーソナル・カラーの見つけ方 スイスの心理学者マックス・ルッシャーは、「好きな色は願望を表し、嫌いな色は過去の体験を示し、好きでも嫌いでもない色は現在の生活を反映している」と語っています。 つまり、好きな色は未来色、嫌いな色は過去色、そして好きでも嫌いでない色は現在色ということになるでしょう。 この3つの色がどのように組み合わされているかで、その人の心理がある程度理解できます。 @ 標準型(過去色・現在色・未来色が揃っているタイプ) 人によって比重は異なりますが、一般的な人です。 A 未来色欠落型(過去色と現在色しかないタイプ) 高齢者にときどき見られるタイプです。未来色(好きな色)がないというのは、文字通り未来への希望がないか、現在に集中しすぎていて未来が考えられていないのです。 B 過去色欠落型(現在色と未来色しかないタイプ) 過去は誰にでもあります。それにもかかわらず、過去色(嫌いな色)がないというのは、よほどの楽天家か、特殊な状況に置かれている人です。 C 現在色欠落型(過去色と未来色しかないタイプ) 挫折や失敗した人に見られるタイプです。失敗のせいでハリのない毎日を送っており、クヨクヨ後悔し続けています。ただし、未来色があるので、完全に諦めているわけではありません。 D 過去色・未来色欠落型(現在色しかないタイプ) 仕事や研究などに没頭していることが考えられます。しかし、未来色が欠落していると、成功には結びつきにくくなります。 E 現在色・未来色欠落型(過去色しかないタイプ) 老人に多く見られますが、「昔はよかった」というのが口癖になっていて、過去の栄光に浸る中高年もこのタイプです。 |
|
|||
Copyright (C)2015. 一瞬で見抜く性格・本性・心理 All rights reserved. |