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一般的にナルシズム(自己愛)な人間は周囲から一線ひかれることが多いです。 あまりにも自分を愛しすぎていて、他人より自分を愛してしまっているからです。 誰でも自分を愛する気持ちはありますが、自分しか見えなくなってしまうほど度を越してしまうと他人との関わりがうまくいかなくなってしまいます。 ★普通は何かうまくいかなかった時、自分に悪いところが無かったか反省すると思いますが、ナルシズムな人は自分に対する評価が高すぎるため、自分に責任が無いと考えてしまいます。 自分にとって都合の悪いことが起きると、自分ではなく他人に責任の目を向けるのです。 それではいつまで経っても人間として成長できません。そのためナルシズムな人間は、成長して大人になったつもりでも、中身は自己愛の強い幼児と同じです。 周りから見ると自己中な人間にしか見えないため、なかなか人との関わりが難しくなります。 幼児期に自己愛が強いのは普通です。そしてその時期に親から十分な愛情をもらう事で心を満たしていきます。 しかし残念なことに幼児期に十分に愛されなかった人は、その反動で自分自身を過剰に愛し、寂しさを自己愛で満たしてしまうことがあります。 その結果、大人になっても自分しか愛せなくなってしまっているのです。 もしそうなると、せっかく恋人ができても、相手がくれるだけの愛を返すことができない上に、相手より自分の方が大切で愛しているのでうまくいきにくいです。 相手がそれについていけず別れることになっても、自分に対する評価が過剰なため、別れた理由すら相手にしか責任がないと感じてしまいます。 自分の評価を上げ過ぎることは周りが見えなくなるだけでなく、反省する気持ちすら持つことができなくなってしまいます。 自分でそれに気づいて他人を理解しようと努力しない限り、いつの間にか相手を傷つけていることも多いでしょう。 ★自分を愛することはもちろん大切なことですが、何事も度が過ぎないように注意しなければ周囲から孤立しかねません。
祝い事などで何か贈り物や金銭を受け取った場合、その金額分の何割かをお返しとして物を贈るのが一般的な習慣ですね。 相手から「お返しはいらないから」と予め言われることがありますが、贈り物を貰うと普通は何か返さなくてはという気持ちになります。 ★ただで貰えるのは嬉しいことですが、貰いっぱなしというのはどこか居心地が悪いものです。それは相手に借りができてしまった状態になるからです。 人は、誰かに何かを頼んでやってもらった時や、自分のために行動してくれた時、その相手に借りが一つできたと考えます。 借りが増えると、相手にばかり負担をかけるので、何だか申し訳ない気がするのが普通の人です。 借りっぱなしでも全く平気な人はかなり神経が図太い人でしょう。 そういう人はいずれ人間関係がうまくいかなくなることが多いので注意が必要です。 借りをチャラにするには、それに見合うだけのことを相手に返さなければいけません。 たとえ見合う程のことではなくても、何かしら相手にとってメリットになるようなことをしなくては借りを返すことができません。 貸し借りは別に悪いことではありません。 たとえば飲み会で奢ってもらったら、次の時は自分が奢るなど、貸し借りをしながらうまくチャラにしていくことで人間関係が円滑になります。 相手が好意で何かをしてくれる時は、せっかくの好意を無駄にせず借りとして受けとってしまう方が相手も気持ちが良く、そして受け取った後は、いつか自分も返すことで相手との信頼関係や絆も強まっていきます。 逆に、自分が返せない程のものを無償で受け取ってしまうと、借りができたままになってしまい、いつまでも解消されないストレスがたまってしまいます。 ★ただで貰えることは嬉しいのですが、それが相手に気を遣うくらい高額なものになると、モヤモヤが強くなり嬉しいはずなのに、相手への不信感に変わることもあるので注意です。
世の中には叶えられない欲求が数多く存在します。 例えば、子どもの頃アイドルやスポーツ選手になりたいと夢見る人もいます。 しかしどんなに夢を持っていたとしても、本当に叶えられる人はごく僅かです。 もし叶えられない夢や欲求の全てに執着してしまうと、あまりにも多すぎて心はひどく傷ついてしまうので、そうならないように、人は無意識のうちに自分を守る行動をします。 ★自分がなりたかった憧れの人や好きな人に、少しでも自分を近づけようとする行動です。 似せようと自分で真似をするのは意識的にしていることなので、無意識の自己防衛とは意味が異なります。 自分が意識せずに似てしまう時、この行動が行われていると言えます。 例えばロックバンドのライブに行くと、ロックなファッションをしたファンが沢山いますが、最初は地味だった人も、だんだんとロック寄りの格好になったりすることがあります。 少しでも同じような部分を作って自分の欲求を満たしているのです。 好きなアイドル歌手と同じストラップやグッズを購入するファンも多いのですが、そうすることであたかも同一人物であるかのような錯覚を楽しんでいるのです。 これを自分の欲求を満たす行動だと認識している人は少なく、ほとんどの人は無意識のうちに似てきています。 アニメのコスプレを楽しんでいる人も、アニメの世界に入れない自分を、現実世界でそのキャラクターになりきることで満足させようとしているのです。 ★人間の欲求は衣食住だけでなく、毎日様々な欲求が生まれてきています。その一つ一つを叶えられなくても、少しでも叶えた風になりきることで落ち着かせているのです。 それができないと、心を平穏に維持していくことは難しく、自分を満たすための自然の能力が備わっているのです。 |
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